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  トップページ > 地域のページ > まちづくり > 全国商工新聞 第3027号 6月18日付
 
地域 まちづくり
 

市民2万人のにぎわい さかど民商まつり=埼玉・坂戸

 埼玉・坂戸民主商工会(民商)は5月20日、9回目となる「さかど民商まつり」を開催し、26団体・チームの出演、55の模擬店、フリーリーマーケットの出店で、2万人を超える市民が参加しました。原発のない社会への転換、震災復興支援活動と中小商工業の発展で地域を元気にしようと企画したものです。

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会場一体となって踊るまつりの参加者

 川口剛副会長の開会あいさつに続き、坂戸市の石川清市長が「私も商工新聞の読者。民商さんはいろいろなイベントを行っており、坂戸の活性化に役立っている。大企業よりも中小企業を支援していきたい」とあいさつ。小澤弘市議会議長も「商工業を取り巻く環境の厳しさを認識しており、この民商まつりが地域経済の活性化に貢献すると期待しています」と語りました。
 オープニングは、勇壮な坂戸太鼓。中央舞台や野外舞台では坂戸中学校や山村国際高校の吹奏楽、公民館活動や老人施設訪問などで活動する地元のサークル・グループが日本舞踊、太鼓、キッズダンスなどを披露しました。
 青空舞台では、恒例となった4時間ジャズライブに4グループが参加。通行止めにした公園の脇の道路では11のよさこいチームが流し踊りを披露したほか、人気の豆自動車は、子どもたちや親子連れでいっぱいでした。
 お楽しみ抽選会は地元の米5キログラム入りの袋が25個、温泉ペアチケット50組、ラーメン無料券100枚が当たるとあって抽選券が飛ぶように売れました。
 原発事故があった福島県川内村出身の井出弘一さん=大工=は復興への願いを込め歌謡曲を熱唱、福島県の原発被害賠償訴訟をたたかっている団体からのメッセージも紹介されました。模擬店やフリーマーケットは人だかりができ、焼きそばなども長蛇の列で、午後の早い時間に完売しました。ステージの最後は、市民も参加してのよさこいの総踊り。栗原八郎副会長が「来年もこの場所で会いましょう」と閉会あいさつをしました。

地域貢献と一体市民に広く定着
 「さかど民商まつり」が初めて開催されたのは04年。それまで5月には「釈迦祭」や「商工祭」が行われていましたが、地元の信用金庫が破綻したこともあって開催が困難に。当時の市長が「5月の祭りがなくなるのは寂しい、何とかできないか」と民商に提案したのがきっかけでした。
 第1回の参加者は6000人。今では2万人を超えていますが、その要因として(1)地元の人の参加でつくり上げる地域の祭りとして位置付け、中学校の吹奏楽や公民館活動の団体の参加など、出演者や模擬店参加者も実行委員会に参加している(2)祭りの収支について、協賛広告収入や寄付金、民商からの繰入金、出演者の謝礼などすべて市民に公開し、透明性を確保している(3)民商の地域貢献活動と業者の地位向上をめざしていること-などが挙げられます。
 祭りは市の「環境改善チャレンジイベント事業」の認定を受け、マイカー自粛、バス送迎、ごみの分別や持ち帰りなど環境の改善、「障害者支援募金」活動にも取り組むなど、民商が地域・まちづくりへの貢献とそれを通じての業者の地位向上をめざしてきたことも祭りが発展した要因になっています。

全国商工新聞(2012年6月18日付)
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