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  トップページ > 地域のページ > まちづくり > 全国商工新聞 第2792号 7月30日付
地域 まちづくり
 
中越沖地震 工場・店舗など被害広がる
新潟・柏崎民商 安否確認と相談に奔走
全商連 国分会長が現地へ急行
 7月16日に発生した新潟県中越沖地震で、死者11人、負傷者1800人以上、建物の全壊約1000軒など大きな被害が出ています。被災地・柏崎市にある柏崎民主商工会(民商)は連日、大谷正二会長を先頭に民商会員の安否確認に奔走。これまでに全壊15軒をはじめ、家屋、工場など建物への被害が多数明らかになっています。全国商工団体連合会(全商連)は18日、国分稔会長が現地へ急行し、被災会員を見舞い励ましました。新潟県商工団体連合会(県連)は義援募金を呼びかけています。

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柏崎市東本町の商店街では店舗の倒壊が多数起きています
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柏崎民商・西山支部の押見幸三さんの自宅は地震でめちゃくちゃの状況
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18日に義捐金を手渡す国分全商連会長(左)と受け取る能登新潟県連会長(中)、大谷柏崎民商会長
 西山支部の押見幸三さん(59)=建築機械・工具販売=は自宅がほぼ全壊。今後について「どうしていいか分からない。白紙の状態」と頭を抱えます。地域の役員をしている押見さんが見回ると、50軒ほどの集落のうち27軒が全壊という状況でした。そんな中で地域の人から相談を受ける押見さんは「民商には良心的な業者がいるから」とアドバイスしています。
  小学校の体育館で避難生活を送る鉄工業の会員(64)も自宅の基礎がゆがんでほぼ全壊。工場も工作機械が地震でずれるなど大きな被害を受けました。「すごい揺れで立ち上がれなかった」と様子を話し、「仕事しなきゃならないから」と、まず工場の片付けを優先。「3年前の震災後に自宅の外壁も工事して、借金も返し終わって、ようやく年金で暮らせるかなと思っていたが…。大変だけど、とにかく頑張らないと」と再建への決意を語りました。

地域に喜ばれる 民商会員の奮闘
  柏崎市新花町で16年間居酒屋「日和」を営む梅崎勉さん(64)は「3年前と比べても揺れがけた違い。壁に並べていたボトルが全部落ちて割れ、冷蔵庫も飛んで壊れた。建物に被害がなかったのが幸い」と話します。「うちには井戸水がある。普段お世話になっているんだから、こういう時こそ恩返しを」と震災の翌日から炊き出しをおこなって提供。18日には洗濯機を購入し店先で洗濯ができるように、地域の人たちに喜ばれています。
  西山支部の支部長・渡辺英夫さん(64)=鉄工業=は持病の坐骨神経痛を押して、地域の見回りなどを続けています。妻の節子さん(57)は「中学3年生の孫は、3年前の地震でカウンセラーにかかるぐらいショックを受けた。ようやく落ち着いてきたのに」と心配な様子でした。
  困難な中、同民商では、会員の営業と生活の再建に全力を挙げつつ、地域の婦人団体や労働組合と共同で救援センター立ち上げを決め、地域の復興に役割を発揮しようと奮闘しています。
  18日に現地入りした全商連の国分会長は民商事務所を訪ね、新潟県連の能登惣五郎会長に義援金を手渡し、被災会員を激励に回りました。

新潟県連が募金呼びかけ
 新潟県連は20日、全国の民主商工会(民商)の仲間に支援の訴えを発表、募金を呼びかけています。
  義援募金の振込先 
第四銀行大形支店 普通1432890 
新潟県商工団体連合会 
能登惣五郎
 
 
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