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  トップページ > 震災情報のページ > 全国商工新聞 第2973号 5月9日付
 
 

全国で物資・人的支援に奮闘

 全国の民主商工会(民商)・県商工団体連合会(県連)は被災地に物資を届けるとともに、人的支援に入るなど奮闘。民商会員にとどまらず地域住民を励ましています。

陸前高田で炊き出し=兵庫・須磨、東灘民商

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兵庫からの支援隊が作る焼きそばのソースの香りに笑顔になる被災者

 兵庫・須磨、東灘の両民商は4月16日、岩手県陸前高田市で焼きそばなどの炊き出しを行い、被災者に振る舞いました。被災者ら約400人が列をつくり、温かい焼きそばを手にして「ありがとう。ごちそうさま」と、笑顔になりました。
 16年前の阪神淡路大震災で全国から支援を受けた恩返しをしようと15日、焼きそばと「ブタマン」各400食分、「いかなごのくぎ煮」120パック、鉄板やせいろ、救援物資などを車2台に積み込んで出発。6人が乗り込みました。
 16日の夕方、市民団体「市民の声」と日本共産党がつくる「共同支援センター」に到着。同党対策本部長の藤倉泰治市会議員が「震災を乗り越えた兵庫の奮闘に励まされる。頑張りたい」とあいさつしました。
 盛岡民商の宣伝カーが地域を回り、「神戸から駆けつけた皆さんが温かい焼きそばなどを準備しています。お気軽においでください」と案内。徒歩や車で近所の被災者が続々と集まり、あっという間に100人を超える列をつくりました。
 家族7人で並んでいた30代の男性は、配給のおにぎりとパンしか口にしていないとのこと。「焼きそばを食べて元気を出したい」と話していました。
 炊き出しに奮闘した東灘民商の紙谷繁さん=タイル=は「民商が支援に動くと聞いて、いてもたってもいられず名乗りでた。被災者に少しの希望でも与えられたらうれしい」と話しました。
 兵庫県連の炊き出しと一緒に、東京・清瀬久留米民商の業者青年らが焼きとうもろこしなどを振る舞い、喜ばれました。

軽自動車2台を提供=三重県連

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荷台から軽自動車を慎重に下ろす三重県連の支援隊の仲間たち(宮城県連事務所駐車場)

 三重県連は4月16日、14トントラックに軽自動車2台や冷蔵庫、食料、衣類など満載の救援物資を宮城県連に届けました。現地の民商は「たくさんの物資に感激。一刻も早く被災者に届けたい」と送られた軽自動車に物資を積み込み、気仙沼民商、名取亘理民商へ向かいました。
 四日市民商副会長の人見尚さん=機械設置=の運転で15日の夜7時半に三重を出発。桑名員弁民商会長の平松弘光さん=リフォーム=と鈴鹿民商会長の小川明彦さん=建設=の同乗で、翌日の朝8時半に宮城県連に到着しました。
 2台の軽自動車は、荷台からゆっくりと降車。声を掛け合いながら慎重に下ろしました。
 しばらく仙台に残り支援活動をする予定の小川さんは「組織力をフルに活用して困難を乗り越えたい」と決意を語りました。

全道で物資集めて支援=北海道連

 北海道連は4月5〜7日、石塚隆幸会長と盛朝雄副会長がトラックを走らせ、岩手・大船渡、陸前高田民商に支援物資を届けました。
 陸前高田民商の佐藤吉郎民商会長らと一緒に避難所にいる会員に物資を届け、「大変助かる」と喜ばれました。
 救援物資は各民商が協力して集めたもの。北見民商では、菅野智会長が地域の米穀店に趣旨を説明して米を注文すると、店主が「私も協力したい」と米10キロを提供。衣料品店の会員が女性用下着を提供し、青年部も玉ネギなど野菜を調達するなどダンボール30箱を超える物資を集めました。
 札幌市内の4民商は共同で物資調達。農家などに協力を要請すると野菜類は日もちするよう「もみがら」を加え、米は1袋ずつにメッセージをつけるなど工夫して提供してくれました。
 苫小牧民商はニュースや会員訪問で呼びかけ。関キヨ子理事=スナック・整体=は「東北の親戚から状況を聞いている」と紙おむつを探し回り、提供しました。
 函館民商は会員訪問で協力を訴え。「1993年の北海道南西地震では全国の民商に世話になった」と、生活用品などを寄せてくれました。

全国商工新聞(2011年5月9日付)
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